「ナースプラクティショナー(診療看護師)」の資格が、
医師不足の問題を抱える医療現場で注目を集めています。
看護師の仕事は、医師の指示に従い、患者の診療を補助したり、
患者が入院生活を過ごしやすいように日常生活の援助を行うなど、
看護を行うことが主な仕事です。
一方で、昨今の医療現場では、医師不足解消のため、
医師の業務を看護師らに分担する動きが進んでいます。
厚生労働省は2007年末、静脈注射や救急診察患者の優先順位決定などを
看護師が行うことが出来る、という通知を出しました。
大分県立看護科大学では、今年度より、
軽症や初期症状の患者に対する診察や薬の処方を行える看護師
「ナースプラクティショナー(診療看護師)」を養成する
大学院の講座を開設しました。
この「ナースプラクティショナー(診療看護師)」の資格は、
今から約40年前の米国で
医師不足が社会問題化した際に創設された資格で、
現在、米国の診療所や病院では、約14万人が
「ナースプラクティショナー(診療看護師)」として活躍中です。
大分県立看護科大学の草間朋子学長によれば、日本でも
この「ナースプラクティショナー(診療看護師)」資格の導入により
医師不足が深刻な地域医療や病院の初期診療などへの
看護師のより一層の貢献が可能となり、
医療の改善に役立つはずとされています。
ただし、現状の日本の医師法では、
看護師に診療などの医療行為を認めていないため、
「ナースプラクティショナー(診療看護師)」資格の導入には
医師法の改正の手続きが必要になります。
2004年の制度改正で新人医師に対する臨床研修が義務化されてから
医療現場における医師不足は深刻化しています。
厚生労働省は「医療確保ビジョンの主な政策」として、
医師数や医療現場のスタッフの雇用を増やすと発表しており、
「ナースプラクティショナー(診療看護師)」資格の導入も、
その一端となるかもしれません。
いずれにしても医療現場においては医師数、看護師数ともに
現場をあずかるスタッフ数が恒常的に不足しており、
特に地方においては
地域医療の崩壊が問題視されているのが現状ですから、
看護師の資格もこれからますます需要が高まるものと思われます。
そういった意味で「ナースプラクティショナー(診療看護師)」資格は
医療関係の新たな資格として注目されるべきものといえるでしょう。
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